インデックスガーデン

いつか撒いたその花の種が、いつか咲き誇ることを

お試しで積立投資していた『ひふみプラス』を全額売却しました

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3年ほどコツコツ積立投資していた、ひふみプラスを全額解約することにしました。

基本の投資戦略はバイアンドホールドで、一度購入した株やファンドは売らない戦略ですが、思うところがあり今回このような決断に至りました。

解約したい旨は、年初の資産配分の公開記事にチラッと登場しています。

ひふみプラスを解約した理由

結論から言うと、年間1%超の信託報酬手数料は高すぎるためです。

長期保有を前提とすると、信託報酬手数料の高さは非常に大きな重石です。

銀行や証券会社の窓口で販売している、ゴミのような金融商品に比べれば100倍マシですが、それでも、1%超の信託報酬手数料は、一般的なインデックスファンドの信託報酬手数料と比較してみても、その差はおよそ5〜10倍と、非常に高い水準です。

1年間にインデックスファンド5〜10年分ものコストが必要と考えると、長期保有にはおおよそ向かないということが分かると思います。

アクティブファンドなので多少のコスト高は仕方がないけれど

ひふみ投信はアクティブファンドなので、実際に企業に足を運んで情報を集めるための人件費や、投資銘柄の入れ替えにかかる手数料など、ある程度のコストは仕方がありません。

しかし最近のインデックスファンドでは、信託報酬手数料が0.2%未満というのも珍しくないうえに、運用会社間のコスト競争が活発で、今後さらなるコスト減まで期待できます。

一方で、アクティブファンドは人件費がある以上、インデックスファンドほどのコスト削減は期待できません。

アクティブファンドとインデックスファンドの間には、コストという絶対越えられない壁があることを実感しました。

TOPIX連動のインデックスファンドと比較してみて

まったく同じ期間で比較したわけではありませんが、TOPIXとひふみ投信を、3年ほど比較ウォッチして、それほどパフォーマンスに大差があるように思えませんでした。

むしろ、日本株の下落局面でTOPIXの指数以上に基準価額が下落していたり、上昇局面でTOPIX以下の上昇であったりと、相対的に成績が悪いことも珍しくなく、そういった場面がかえって悪目立ちしがちでした。

そんな場面を目にするたび、もうTOPIX連動のインデックスファンドでいいんじゃないか?という気持ちがだんだん高まってきたのです。

藤野英人というカリスマ

ひふみ投信は、つみたてNISAの適格銘柄に選定されているほど、アクティブファンドの中では異例な優良ファンド、というのが私の中での評価です。

また、ひふみ投信を率いる藤野英人氏は、TV番組のカンブリア宮殿にも出演したことがあり、Appleさながら、ひふみ投信というファンドは一人のカリスマに率いられてるイメージが払拭できません。

個人的に私は藤野英人氏のファンで、ファンドの運用報告書やネットのコラム、著書などを読み、彼の持つ投資哲学にも共感しています。

しかし、いくらカリスマが率いる有名ファンドでも、世界中の人々の欲望が渦巻くマーケットで勝ち続けることは難しいだろう、と考えるに至りました。

インデックス投資のバイブル『ウォール街のランダム・ウォーカー』でも、ほとんどのアクティブファンドはインデックスファンドに勝てない、と子細に書かれています。

結局なんで買っていたのか

思えば、はじめから長期投資には不向きなファンドであることは分かっていました。

ではなぜ、ひふみ投信を3年間も積立投資していたかというと、話題になっていたので気まぐれで少額積立の試し買い設定をしたまま放置した結果としか言えません。

塵も積もれば山となる、とはよく言ったもので5,000円〜1万円程度でなんとなく積立て続けた結果、約6%の含み益が発生し、約22万円ほどの評価額となっていました。

儲かってるなら保有し続けたらいいじゃない、という意見もありそうですが、前述の通り保有コストが高すぎるのです。

これに懲りて、今後はお試しでもコスト高なアクティブファンドを購入することはないでしょう。

以上、お試しで積立投資していたアクティブファンド『ひふみプラス』を解約することにしました、というお話しでした。